入浴の効果

 

●入浴で心身の緊張を和らげよう

 

睡眠に次いで効果的な休養法は入浴です。

 

入浴にはさまざまな効果があります。

 

中でもストレス反応を和らげてくれるのは、なんと言ってもその温かな心地よさにあるでしょう。

 

自分自身が心地いいと感じる適温が、ストレス時に働く交感神経の興奮を鎮め、リラックス時に働く副交感神経を優位に導くのです。

 

そのほかにも、入浴には水の圧力で血行が促進される、水の浮力により筋肉が重力から解放される、といった疲労回復効果があります。

 

近年はシャワーだけを浴びて湯船に浸からない人が増えていますが、ストレス解消のためだけでなく、疲労回復のためにも、可能な限り毎日湯船に入ってみてください。

 

入浴のリラクゼーション効果を利用してベッドに入れば、寝つきがよくなり睡眠の質も高まるので、ストレス解消や疲労回復効果がさらに高まります。

 

 

とはいえ、入浴も間違えるとかえって疲労を招いたり、健康にマイナスになる場合もあります。

 

以下、より心身をリラックスさせるための入浴時のポイントを4つあげます。

 

 

@快適な温度設定にする

 

お湯が熱すぎたり、ぬるすぎて冷たく感じるようなお湯に入ると、交感神経の働きが強くなってしまいます。

 

体温よりやや高い程度の38〜39度くらいに設定したくらいが、最も心身をリラックスさせ、血行を促進して疲労を軽減する効果が高いと言われています。

 

ただし、自分が心地いいと感じるならば、それより多少低くても高くても構いません。

 

 

A半身浴と全身浴を併用する

 

近年は水圧による心臓や肺への負担が少ない半身浴が奨励されています。

 

しかし、半身浴は筋肉の疲労を和らげる意味では不十分といえるでしょう。

 

一方、肩まで入る全身浴は、受ける水圧が大きくなる反面、全身の筋肉が浮力を受けるため緊張を和らげる効果は高くなります。

 

特に疲れやすい首、肩、腰のコリや痛みを軽減、予防するには全身浴が欠かせません。

 

このように両者にはそれぞれいい面とそうでない面があるので、半身浴と全身浴を併用する方法がおすすめです。

 

湯船に椅子を入れるなどして半身浴をした後に全身浴で温まる。

 

時間については、それぞれ5〜10分程度で十分です。

 

半身浴と全身浴を繰り返したい場合は、トータルで1時間を目安にしてください。

 

 

B入浴剤を利用する

 

お湯は体内のカリウムやナトリウムなどのミネラルを皮膚から奪います。

 

入浴剤はお湯の濃度(浸透圧)を高めて、これを防ぐ働きがあります。

 

また、入浴剤に含まれるローズやラベンダーなどの香りには心身をリラックスさせる働きがあります。

 

 

C安全の確保

 

入浴が心身の健康にいいのは前述のとおりですが、一方で浴室や脱衣場では、転倒や体調不良などによる死亡事故が多い場所でもあります。

 

ですから、快適に入浴をするためには、安全の確保が大切です。

 

夏期は熱中症予防に留意します。

 

ただでさえ汗が失われやすい夏期は、入浴でさらに多くの水分が失われてしまいます。

 

これを防ぐために、入浴前と入浴後にコップー杯程度の水かスポーツドリンクを補給しましょう。

 

入浴時間が30分を超える場合は、入浴中も水分を摂りましよう。

 

また、換気をよくして浴室の温度が上がり過ぎないように配慮してください。

 

逆に、寒い冬はピートショック予防に留意します。ピ

 

ビートショックとは、暖かい部屋から寒い脱衣所、あるいはその逆と、温度差がある場所を移動することで起こる急激な血圧の変化とそれに伴う体調不良のことです。

 

暖かいところから寒いところに行くと交感神経が急に霞進して血圧が上がり、脳梗塞や心筋梗塞が起こりやすく、逆に寒いところから暖かい浴室、浴槽に入ると急に血圧が下がって脳貧血を起こして転倒による事故が起こりやすくなります。

 

冬場は事前に脱衣所を暖めておき、入浴する際は「かけ湯→足湯→半身浴→全身浴と、段階的にゆっくりと浸かるようにしてください。