妊活・妊娠中の人のダイエット

 

●妊活中の女性や妊婦がダイエットをやってはいけない理由

 

 

栄養バランスが悪いダイエット、急激なダイエットなどで女性ホルモンの分泌が不足すると、無月経、月経不順が起きて妊娠しにくくなります。

 

最悪の場合、生涯妊娠不可能な状態になる可能性さえあります。

 

女性ホルモンの分泌を適切にするには、最低限16%以上の体脂肪率を保つ必要があると言われており、痩せすぎの方は最悪の場合生涯妊娠不可能な状態になる可能性さえあります。

 

BMIで言えば、18.5未満の低体重にならないように注意する必要があります。

 

 

体脂肪率が過度に低下し、女性としての機能に悪影響が及ぶ典型は女性アスリートでしょう。

 

特にマラソンなどの長距離選手の中には、何年も体脂肪率が低い状態が続き、月経が不規則であったり、3か月以上月経がみられない無月経を頻繁に繰り返している方が少なくありません。

 

彼女たちの中には、現役時あるいは引退後、幸運にも元気な赤ちゃんを出産している方ももちろんいます。

 

しかし、不妊や流産、赤ちゃんの先天的障害で辛い思いをされている方の話も耳にします。

 

女性アスリートに限らず、妊娠を希望、あるいは妊娠している女性が、糖質や脂質を極端に制限したり、1週間でマイナス3sといった(イペースのダイエットを行うことは、たとえ痩せた本人が不調を感じていなくとも、母体としての適切な環境を損ない、赤ちゃんの健康を奪ってしまう危険があるのです。

 

将来、赤ちゃんを持ちたいと願う女性、妊活中の女性がダイエットをする場合は、産婦人科などで本人の体脂肪率や栄養状態を調べ、それに合わせた適切なダイエット指導を受けることが理想です。

 

自己判断で行う場合でも、体脂肪率の変化をチェックしながら、無理のない範囲で食事量のコントロールや運動を行い、ゆるやかに体脂肪を減らしていくことが肝心です。

 

もちろん、標準体重の範囲内に抑えなければなりません。

 

 

そして、妊娠前よりも妊娠後はダイエットに関してさらに慎重になるべきです。

 

一昔前まで、結婚後は引退、という女性タレントが多かったものですが、近年は結婚後も妊娠するまで活動を続けたり、出産後もママタレントとして活躍する方が増えてきました。

 

最近では宮崎あおいさんが話題になりましたが、彼女のように産後すぐに妊娠前と同じ体型で画面や誌面を飾る方も少なくありません。

 

こういったタレントさんの影響もあり、今は妊娠中もなるべく太らないようにダイエットする方が少なくないといいます。

 

受精後、赤ちゃんの細胞(受精卵)は子宮の中で、1つが2つ、2つが4つと倍々ペースで細胞分裂しながら急速に成長していきます。

 

それが正常に行われるには、

 

 

●赤ちゃんのエネルギー源である糖質

 

●細胞の素になるタンパク質

 

●脂質

 

 

などを中心に、その他もろもろの栄養素が十分にあることが不可欠です。

 

お母さんが栄養不足では当然、赤ちゃんに栄養は行きわたりません。

 

日本では、2500gを下回る、いわゆる低体重児が増えていて、今や生まれる赤ちゃんの10人に1人が低体重児であるという状態です。

 

これは晩婚化に伴う、高齢出産の増加に加え、妊婦の行き過ぎた体重管理、つまりダイエットが原因であると言われています。

 

 

出産直前の母体が、妊娠前より7〜10キロ程度増えているのは自然なことです。

 

妊娠中に過度に体重が増えてしまうと、妊娠中毒症や妊娠性糖尿病のリスクが高まるのはたしかにそうです。

 

しかしだからといって、妊婦さん個人の判断でダイエットに手を出すのは危険です。

 

かかりつけの産婦人科医や助産師さんの指導に従うべきでしょう。

 

それは食事制限だけでなく、運動についても同様です。

 

妊娠中の適切な運動は、母体の健康を保ち、赤ちゃんの健やかな成長を促して安全な出産を手助けすることになります。

 

しかし、妊娠中にはやってはいけない運動も数多く存在しています。

 

まず妊娠したら、他者との強いコンタクトや転倒の恐れがある運動は禁忌です。

 

球技などの対人スポーツ、スケート、動きが複雑なダンスなどの運動は行うべきではありません。

 

 

特に妊娠後1〜13週間の妊娠第1期はまだ胎盤が不安定な状態で、激しい接触や転倒の衝撃で胎盤がはがれて出血し、流産をしてしまう危険性が高いので、運動の種類は慎重に選び、運動中も細心の注意を払うべきです。
妊娠中は体東が重くなるとともに、女性ホルモンの影響で関節がゆるくなるので、通常よりも転倒したり、捻挫や脱臼を起こしやすくなります。

 

14週以降で胎盤が安定してきても、やはりコンタクトスポーツや転倒の恐れがある運動は避けるべきです。

 

また、息を止めて踏ん張らなければならない運動も同様です。

 

息をこらえて力を出しやすくすることを怒責と言いますが、これによってお腹の中の圧力(腹圧)が上がり、子宮が圧迫され、やはり流産や早産につながる恐れがあるからです。

 

このため、筋力トレーニングやストレッチをする際には、通常以上に意識的に呼吸をするよう、十分に配慮する必要があります。

 

妊娠中はかかりつけの産婦人科医と相談しながら、必要に応じて適切な食事制限を行ったり、ウォーキングやマタモアイービクスなど、安全性の高い運動を行いましよう。