運動だけではなかなか痩せない

 

世の中には様々なダイエット法があります。

 

しかし、実際に体脂肪を減らす効果があるダイエットは基本的に2つしかありません。

 

 

1つは食事量。

 

つまり、摂取エネルギー量を減らすということです。

 

そしてもう1つは、有酸素運動やダンス、スポーツなどで消費エネルギー量を増やす全身運動です。

 

体脂肪を減らす「ダイエット」ということに関しては、圧倒的に食事制限が効果を発揮します。

 

その理由は3つ。

 

1つは単純明快で、太る根本的な理由が「食事」にあるからです。

 

体脂肪が増える原因はこれまで繰り返してきた通り、消費するエネルギー量よりも摂取するエネルギー量が多いためです。

 

エネルギー収支の黒字状態が続いているということです。

 

多くの人の場合、エネルギー収支が黒字になるのは、運動不足で消費エネルギー量が減少するよりも、過食によって摂取エネルギー量が増加したために起こります。

 

体東が増える典型例は中年太りですが、これは若い頃よりも大幅に運動量が不足するからではなく、経済的な余裕が生まれるなどして食生活が豊かになることが主な原因で起こるものです。

 

例外として、スポーツ選手が引退したり、ランニングなどの運動を趣味としていた人がそれをパタツとやめたりした場合は、運動不足が主な原因になります。

 

でも、それは少数派。ほとんどの人は過食によって太ったわけですから、その原因を取り除かない限り問題解決はできないのです。

 

 

2つめの理由は、安全面です。

 

体脂肪が多い方には高血圧、動脈硬化、高血糖値など、生活習慣病あるいはその危険因子を抱えている方が少なくありません。

 

こうした方が運動をすると体調不良が起こりやすく、最悪の場合、急性心筋梗塞を起こすリスクがあります。

 

また、体脂肪は体を動かす際に「重り」になります。

 

そのため、全身運動を行うと下肢、特にひざへの負担が大きいです。

 

 

3つめは、運動量を増やすよりも食事量を減らすことのほうが簡単だからです。

 

 

もちろん、有酸素運動などの全身運動は健康のために重要です。

 

私たち人間は、数百万年前に地球に誕生してからつい最近まで、労働、家事、移動などで体を動かして多くのエネルギーを消費し、それに適応した肉体にデザインされていますから、運動不足はさまざまな弊害を引き起こします。

 

運動量が低下すると筋肉が減って基礎代謝量が下がり、太りやすくなるだけでなく、体温が低下して免疫力が下がったりします。

 

運動の刺激が減れば骨密度も低下します。

 

汗腺が退化して暑さに弱くなったりもするでしょう。

 

さらには、血液の循環が悪くなって筋肉がコリやすくなったり、むくみや動脈硬化も起こりやすくなります。

 

 

このようにダイエットという目的以外でも全身運動は有益です。

 

だから運動が好きで続けることが可能ならば、全身運動を習慣にして体脂肪を減らしていくのはいいことです。

 

食事制限行っている人も、目的を達成して心身の状態がよくなり、体が軽くなったら、健康のため全身運動を始めることも検討してみてください。