ヨガで痩せる

 

ストレッチ、ラジオ体操、ヨガだけでは体脂肪は減りにくい。

 

ストレッチ、あるいはその原型であるヨガなどの「ストレッチ型ダイエット」も、直接的には体脂肪を減らす効果は期待できません。

 

筋トレなら、全身まんべんなく行えば筋肉を増やし、基礎代謝量の維持や向上に役立ちます。

 

また、有酸素運動には直接的に消費エネルギー量を増やし、体脂肪を減らす効果があります。

 

他方、ストレッチには、基本的に筋肉を大きくする効果も、消費エネルギー量を増やす働きもないからです。

 

「ストレッチで痩せる」と提唱する方の中には、二の腕をストレッチすると二の腕が細くなる。

 

「内腿をストレッチすると内腿が引き締まる」と言う方もいます。

 

ですが、前節で述べたように部分痩せは不可能。

 

筋トレ同様、ストレッチにもそのような効果はありません。

 

基本的な言葉の説明になりますが、ストレッチには筋肉を伸ばしたまま静止ポーズを保つ「静的ストレッチ」と、筋肉の伸び縮みを繰り返す「動的ストレッチ」があります。

 

一般的なストレッチやヨガは前者で、一昨年、再ブームとなったラジオ体操は後者です。

 

精神的なストレスによるストレッチよりも、動的ストレッチのほうが比較的消費エネルギー量は多いのですが、ラジオ体操は時間が短いこともありますし、下半身の形をほとんど変えずに行うため体重(重心)の移動が少なく、消費于不ルギー量は決して多くはありません。

 

手足の動きを最大限に大きくして1回分(3分強)行ったとしても、多く見積もって20%程度です。

 

ですから、ラジオ体操を毎日行っても1年間で消費する子不ルギー量を体脂肪に換算するとわずか1s程度です。

 

これでは、ダイエットに効果的だとは言えません。

 

 

また、ラジオ体操は股関節や膝関節を伸ばしたまま、下半身の形をほとんど変えずに行うため、大きな下半身の筋肉を鍛えることができず、したがって基礎代謝量を向上させる効果もあまり期待できません。

 

念のためですが、ストレッチが悪いと言っているわけではありませんよ。

 

何もしないで一日寝ているよりは筋肉は使われますし、エネルギーも消費します。

 

しかし、直接的なダイエット効果はないということです。

 

ストレッチの直接的な目的や効果は、「筋肉の緊張を和らげる」ことにあります。

 

そして筋肉の柔軟性を高めて関節の動き(関節可動域)を大きくすることが重要なんです。

 

このような効果のあるストレッチを、うまく行えば間接的にダイエットに繋げることはできます。

 

 

ヨガとストレッチ

 

まず、ストレッチが間接的にダイエットに役立つのは、そのリラクゼーション効果によるものです。

 

楽な姿勢のまま、全身の筋肉をストレッチすることで「心地よい」感覚が続けば、マッサージ同様に心理的な緊張も和らぐのです。

 

過食の最大の原因はストレスですから、継続的にストレッチを行うことでストレスを和らげ、過食が抑えられれば、体重減につながります。

 

この場合、ストレッチは通常よりも弱めに行い、座るか寝るか、リラックスしたポジションで行うことが大切です。

 

 

具体的なストレッチの方法はまた後ほどご紹介します。

 

また、筋肉の緊張が和らげば疲労が軽減します。

 

そして関節の可動域が広がれば、疲れにくくもなります。筋肉が硬いと動きの妨げとなってしまい、無駄なエネルギーを使うので疲れやすいからです。

 

このため、ストレッチを継続することで、移動や家事など、日常生活での運動量(NEAT)が増える可能性があります

 

さらに、筋トレや有酸素運動などの運動前に適切なストレッチを行うことは、筋肉の出力を大きくして運動効果を上げる働きもあります。

 

 

加えて、体脂肪を減らすわけではありませんが、姿勢が悪いために体型が崩れて見えたり太って見えたりする場合。

 

このようなときにストレッチはすぐに効果を発揮します。

 

例えば猫背になると胸の内部(胸腔)が狭くなるので、その分内臓が圧迫されて前にせり出し、お腹が出ている印象になります。

 

胸やお腹の筋肉が硬くなることで猫背になるので、ここを継続的にストレッチして柔らかくすれば猫背姿勢は正され、胸を大きく見せられるでしょう。ます同時にお腹を小さく見せることができます。

 

 

このように、ストレッチには間接的にダイエットを助け、体型をよく見せる効果はあります。
しかし、「ストレッチで体脂肪を減らす」、とまでは言えないのです。

 

ストレッチの原型であるヨガの先生、あるいはヨガを日常的に行っている女性、通称「ヨギーニ」にはとても美しい体型の方が多くいらっしゃいますね。

 

その一つの要因は、たしかにヨガそのものにあります。

 

ヨガのポーズでも上級者が行うような難易度の高いものには、かなり筋力を要するものがあり、また上級者はその形を長時間キープします。

 

このため、上級者が行うヨガでは筋トレや有酸素運動に近い効果を得ることができるのです。

 

 

ですが、実はそれ以上に大きい要因は彼女たちの「生き方」にあるでしょう。

 

ヨガは一種の宗教的な修行です。

 

これを突き詰めていくと、食事や睡眠など生活習慣自体が大きく変わっていきます。

 

美しい体型を持つヨガの先生や、ヨギーニの方々の多くは、毎日のヨガはもちろんのこと、早寝早起きをし、アルコールを控え、何よりも食事を節制してします。

 

そしてその結果として、体脂肪の少ない美しい体型をキープしているのです。